きらめきに溺れていたい

はじめて俳優を推しにしたひとのブログです

俺たちはThe Dirty Dawg!!!〜ヒプステtrack5〜

行かないでTDD〜〜〜〜〜〜〜!

 どれだけ叫んでも幕が開いたら千秋楽はくるし、この状況下で千秋楽を迎えられたことに感謝すべきです。でも、このtrack5でしか観られないそんな刹那な関係性が美しくて、悲しくて、大好きでした。

"永遠に続くと思っていた、強く美しい世界"

オタクすぐポエム詠む。要約するとヒプノシスマイク Devision Rap Battle rule the stage track5の全公演が終了しました!大変楽しく観劇しました、最高でしたという話です。

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 今回のtrack5はヒプノシスマイク本編の過去編にあたります。池袋、横浜、新宿、渋谷の4リーダーズが組んでいた伝説のチーム"The  Dirty  Dawg"のお話です。過去編というだけですでにエモい。話の内容としてもとても楽しみにしていたのですが、高野洸さん推しとしては過去編山田一郎のビジュアルが解禁された時点で優勝キメてて、始まる前から始まっていました(?)

かわいいですね。短髪短ランやや生意気な17歳山田一郎、あまりに推しにマッチしてて、高野洸としても正解すぎてしんどかったです。しかも幕が開いたら推しが予想を超えて優勝してた。演技もラップもダンスも素晴らしくて文字通り夢中になりました。

 

あと少し配信がみられるのでぜひ!!!

abema.tv

 

高野さんの山田一郎だけじゃなくtrack5そのものに狂わされたので、シーン毎に思いの丈を語らせてください…。

山田一郎(高野洸)こそking of king!!!!

  • オープニング

 現在軸の一郎と左馬刻が登場、ヒプノシスマイクの世界観VCRとダンサーが登場しますが、途中から逆再生になり、H歴前に時が遡る…この演出で過去編に一気に引き込まれていきます。

 今作品のストーリーテラー、寂雷先生の助手である神奈備衢(かんなびよつつじ)の独白から舞台が始まります。誰も知らない、誰かに知ってほしい物語…。よつつじくんは原作でもビジュアルが解禁されたばかりのキャラクターで、舞台進行上も重要な役割でしたから、役づくり含めて上手な役者さんで良かったです。

  • 天国への階段時代

 スカジャン似合いすぎてた。この衣装だとくうことニコイチ味ありますね。借金取り立ての台詞のガラが悪すぎて最高。「待てごるぁ!」って"る"が入ってる!普段いい子な高野くんの治安悪めな演技、ワンシーンなのにとてもご褒美でした。

  • サマイチvs空寂ポッセ

 左馬刻さんを見つめてにっこにこ嬉しそうにラップする山田一郎の存在する世界線ありがとうございます。拳コツンッてして2人で歌い出すの好きすぎました。それぞれのパートに合いの手をいれてて、現在軸では絶対に見られない仲のいいサマイチとくうじゃく、とってもかわいくて健康に良かった。空寂はサイズ感が完璧。とにかく一郎は左馬刻をよく見るようにしてて、この背中を見て生きてきたのだと解像度爆上げしました。視線が雄弁な一郎。

  • Shout Out to the Revolution

 TDD結成!すべてはここから始まった!SORのイントロが会場に爆音で響き渡るの、伝説と舞台そのものの始まりを感じてめちゃめちゃ興奮します。"誰か止めてくれこの悲しいファンファーレ!!"わたしからも頼むよ!!と残り2日くらいから心の中で叫んでました。

 2次元が3次元に浮かび上がる登場演出は何度見てもわくわくします。特に一郎と寂雷がそのまますぎて毎回感動しました。2.8次元くらいきてた。SORだけで一本書けるくらい好きなポイントがありますが、単純に曲自体が好みでした。ついに勃発!でけえ悶着!かっこいい。

 一郎パート締めで左脚蹴り上げたあと右脚横蹴り入れるところが一切のブレがなくて惚れ惚れ。頭より高い位置まで左脚が一瞬できててすごかったです。誰がNo. 1かってもちろん一郎ですが、サビの煽り方が一人一人違うのが好きです。一郎は上体を落として重心低めなのですが、寂雷は上へ壮大な感じで、サマトキは上というか前で、個性があって。(ほぼ一郎観てたので定かではないですが。)

 あととにかく振り付けが良いーーーーこの振り付けを踊る高野くんがかっこよすぎる。ラスサビ好きすぎて変な声出そうになります。跳ねるは蹴り上げるは腰を入れるわで高野洸体幹とバネの強さを遺憾なく発揮してくれる。特にライブパートがやばかった気がしますが、"ついに勃発でけえ悶着"からの動き何事なんです??誰より振りが大きくて本当にかっこいい。そして最後の最後で寂雷がポニテばっさぁってやるの分かってるなって思いました。

  • Desperado(ならず者)たち

 個人的にtrack5がここまで面白く感じたのは魅力的な敵キャラの力も大きかったと思います。D4全員キャラがたってて、役者さんのキャラ解釈の深さも素晴らしかったです。当て書きでやりやすいものだったかもしれませんが、観れば観るほど台詞以外の演技の作り込みを見つけてしまって、オリジナルキャラなのに解像度上げてきてやばいなと思いました。谷ヶ崎の爪を噛んだり怒りで米神を抑える癖とか。ダメージ受けても嬉しそうな時空院とか。

 キャラがしっかり固まってる原作メインキャストに比べて自由度が高いのを活かして、日替わりや遊び要素を入れてくれたので公演毎の楽しみになり、特に時空院×有馬の絡みが面白すぎてハマりました。

 有馬さんぜったいD4の苦労人枠だと思う。時空院の甘党攻撃へ律儀に返事してあげるし、ツッコミも秒だし、なんだかんだ谷ヶ崎の復讐を手伝っててトドメは谷ヶ崎がさせるように遠慮してあげてるし。いい人(?)。あとライブで有馬の女が大量死します。

  • 脱獄曲:jail break

 トランポリン演出、初見何が起きてるか分からなくてびっくりしたけど、見慣れるとモブ復活するの面白かったです。リズム乗りながらの戦闘シーン、この曲は振りの音ハメが気持ちよかった。D4全員ダンス上手いので見ごたえがありました。

  • King of Kings

 好きすぎてなにから書いていいか分からない。公開されたときもかっこいい曲だなと思ったけど実際に見て比べ物にならないくらい大好きになった曲です。まず一郎の高甘めのあーんが好き。king of kings!で一郎、次のパートの左馬刻を指差すんですよ…。

 そして、この曲も振り付けが天才ーーーーーすべての瞬間が良くて切り取れないですけど、"レジェンドが襲来"の前に屈むようなステップで基本重めな一郎がそのあと軽やかに踊るのが好き。あとパート終わりで立ち位置変えざまに客席に向かって振りをキメて行くんですけど、その時の笑顔が17歳一郎のやんちゃさを感じるキメ顔で最高にかわいいです。一郎は本当に視線が強くて顔にも目を奪われます。

 個人的に毎回狂わされていたところは、"言葉こそ生き様 like this"で一郎が指先を口元に持ってく振りですね…好きすぎて…。けっこうバリエーションがありました。人差し指1本、ハンドサイン、両手ver…日替わりとして全部収録してほしい(ニッチすぎる要望)。"もっとギリギリ〜"からの一連のパートがずーーーーっと瞬間瞬間がかっこよくて天才だったんですけど、なぜか舞台奥でこのパートやるので必死に観てました。前でやってほしい。

  • 空却、映像出演曲

 映像でも完成度が高くて、共演してほしかったですね。この曲は一郎の歌詞がつめにつめこまれてて難しいと思うのですが、わたしが観た中ではほぼ完璧で感心しました。噛みそうになったり怪しかった部分は次の公演で意識してきてるなと感じました。苦しむ演技をする推しの表情も良くて、演出上暗いので双眼鏡でガン見してましたね。

 個人曲は4人の演出が全く違って飽きずに観れました。ダンスを軸にいろいろな演出を観れるのもヒプステの醍醐味でしょうか。

  • たった2歳の違い

 思春期ばりばりの一郎の、空却との仲違いをかなり引きずっているところやまだくうじゃくを仲間だと思えない頑なさ、未熟な部分を、表情や台詞のため、言い回しでとてもよく表現していて…高野くんもしかしてダチとアニキに裏切られるの経験済み??強い兄である一郎になる前で、現在軸一郎との演じ分けが素晴らしかったです。頼れる兄貴分の左馬刻さんが隣にいる分、笑顔もすこし幼くて無邪気な感じ。

 あまりにかわいいし、未熟な時代ゆえに感情のブレがあって、演じる幅?みたいのが普段の一郎より大きかったところが自分がこの舞台を繰り返し見たくなった要因かなと思いました。

 "決して雨は止まないぞ 楽しもうぜこの戦いを"の最終決戦が始まる感じ、かっこよくて好きなので左馬刻いないのちょっと残念ですよね。お腹撃たれてるから仕方ないですが。それぞれの戦いが始まる前に教会の鐘みたいな?神聖な?bgmかかるのめちゃめちゃ好きでした。

 今作で特に好きなところが、途中で心が折れそうになった一郎を左馬刻が一喝する場面です。「過去は全部背負って生きろ」と叫ぶのを呆然と見つめる一郎の瞳と表情に、17歳の無垢さと未完成さを感じて、いい演技だなーーーーと。この場面があることで一郎が左馬刻を尊敬する理由が分かり、信頼に説得力が増すのも良かったです。

ここから吹っ切れた一郎の演技とラップ、日を追う毎に気迫が増していったように感じます。台詞にのせた熱がビリビリ伝わってきて堪らなかった。持てる力すべてで、全力でぶつかっていくような演技に感動しました。この熱があるからそのあと谷ヶ崎が改心するのが安っぽくならなくて、それを受け止める谷ヶ崎の演技もほんとに良くて…!

 D4はリーダーズの対になるようにキャラクターが作られていたのも良かったですね。名前の頭文字が合わせてあるのはアフトクで初めて知りました。正義感の塊みたいな一郎には、自分の過去には本当に罪がないのか?と谷ヶ崎を、人を殺したくない寂雷にはそんな簡単に自分の性質を変えられますか?と時空院を…敵キャラによってステリーダーズの人格や考えが深掘りされたように思いました。

  • 会場中の気持ちがひとつになる瞬間

 左馬刻におごりを強要する一郎がかわいすぎて事件でしたね。「左馬刻さん、あざっす!」って短めに言ってたのから、後半は「あざっすぅ〜!」ってより親しげな気やすい感じに変化してたのほんと…!お寿司でも鰻でもなんでも奢ってあげたい。

  • エンディング

 誓いの盃を交わす場面はレオナルドダヴィンチの最後の晩餐オマージュになっていて、イエスを裏切ったユダの位置に乱数が座ります。

 もうラストはTDD解散つらすぎて無理なんですが…そのボタンは一体なんなんですか…。縋り付く一郎の一縷の望みとそれを断たれた絶望の表情は観てて苦しくなります。そして時代は次のステージへ。

この解散シーンだけでこれだと次に現在軸で戦い憎しみ合う4人を観たら情緒がしぬかもしれない。

  • Dirty Desire

 歌詞エモすぎません??4人で向き合って大切な仲間たちって歌うの。メタ歌詞だからライブパートでしか歌われないですけど、track5でしか見られない4人の関係性が尊い1曲です。いつからか一郎が左馬刻パートに嬉しそうにハモリ入れだしたの最高でした。

 

本編でブチ上がった曲をライブでもう一回聞けるの良い構成ですよね。やはりラストのSORが盛り上がりすごかったです。TDDもD4もDDBもばちばちにキメてきてました。

 

これだから高野洸推しはやめられない

 TDDが過去になるのが無理すぎて真剣に終わらないでほしいと思ったtrack5。千秋楽カテコでの高野さん一郎の「俺たちの未来は決まっちまってるかもしれねーが…」でオタクの情緒乱れまくりだったのですが、こんなにかっこよかった座長公演の、千秋楽で、コメント噛み倒して相変わらずの高野洸節を炸裂させた推しのおかげで、かわいい!!!!!の感情で幕を閉じられたの、何の奇跡なんでしょうか。

 

高野さんを推してからやっと1年が経つわたしの、ヒプステtrack5観劇記録でした。

 

2022.2.10